小説メモ

古今東西、読んだ本についてのメモ

『コズモポリス』 ドン・デリーロ

 

 

f:id:boookboook:20170922031536j:plain

コズモポリス

著者ドン・デリーロ

訳者:上岡伸雄

発行所:新潮文庫

2013年1月28日 発行

 

 

 

投資家として日々、国家予算以上の金を動かしていると生きている心地がしなくなってくる。

 

ハイテクリムジンに乗り、ニューヨークの体内を流れつつ仕事しているのも、それに加担しているかもしれない。

 

生を感じるにはいくらセックスしても足りない。

 
痛みを加えてみてもまだまだ足りない。

全てを棄て去りたい。とりあえず100兆円棄てたら少し生きた心地がした。

 

至るところで祭が行われている。

 

生を感じるにはそれを棄てるしかなかった。