小説メモ

古今東西、読んだ本についてのメモ

『ソラリス』 スタニスワフ・レム

 

f:id:boookboook:20170911031454j:plainソラリス

著者スタニスワフ・レム

訳者:沼野充義

発行所:早川書房

2015年4月15日 発行

 

 

 

地球の上のほうにソラリスという惑星はあった。
そこには1匹の海が住んでいる。

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『カンディード』 ヴォルテール

 

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カンディード

著者ヴォルテール

訳者:堀茂樹

発行所:晶文社

2016年6月30日 発行

 

 

ヴォルテール カンディード ヴォルテール カンディード ヴォルテール カンディード・・・

何度も名前を聞かされるうちにどっちが作者だか判らなくなってる小説ナンバー1の『カンディード』とついに出逢った。新訳が目の前に寝そべっていたので、つい手を出してしまいました。悪気はなかったんです。

 

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『競売ナンバー49の叫び』 ピンチョン

 

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競売ナンバー49の叫び

著者トマス・ピンチョン

訳者:佐藤良明

発行所:新潮社

2011年7月30日 発行

 

 

 

表紙が恰好よくて思わず買ってしまったピンチョン。

すごいすごいとホーボーから聞かされていたけど、噂にたがわない壮大さがあった。どこにいるのか判らなくなる。

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『レンブラントの帽子』 マラマッド

 

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レンブラントの帽子

著者:バーナード・マラマッド

訳者:小島信夫/浜本武雄/井上謙治

発行所:夏葉社

2013年2月10日 発行

 

 

マラマッドが好きだ。とても繊細で優しく物哀しい文章を書く人。買ったときすでに3刷にもなってて嬉しい。

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『黒檀』 カプシチンスキ

 

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黒檀

著者:リシャルト・カプシチンスキ

訳者:工藤幸雄/阿部優子/武井摩利

発行所:河出書房新社

2008年8月30日 発行

 

 

 

暑い。電気式スチーマーになった部屋で、今にも人間肉まんが出来上がりそうである。この時期、出荷先も需要もないのでただちにコンビニへ逃げ出すことにする。

 

オアシスがそこにあった。

 

コーラと氷をパスモが払い、はじに設けられた休憩スペースでぐちゃぐちゃに混ぜる。コーラはロックに限る。

 

そうしてちょっと涼しげな気持ちになってコンビニを出ると、アフリカにいた。

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『紙の動物園』 ケン・リュウ

 

f:id:boookboook:20170724013404j:plain紙の動物園

著者:ケン・リュウ

編・訳者:古沢嘉通

発行所:早川書房

2015年4月25日 発行

 

 

衝撃的な短編集だった。勧められて表題作「紙の動物園」をひとまず読んでみたら、とてつもなかった。短い作品の中に時間的にも空間的にも奥行きが広くあって、読後はこんなところまで連れてこられたのか、と思わず泣いた。

最初はうまいファンタジー物語かと思ったのに、そんなもんじゃなかった。

 

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『存在の耐えられない軽さ』 ミラン・クンデラ

 

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存在の耐えられない軽さ

著者ミラン・クンデラ

訳者:水野忠夫

発行所:河出書房新社

2008年4月30日 発行

 

 

 

タイトルが何とも特徴的だ。みなさんはどんな物語を想像するだろう。僕はと言えば、小兵力士がなかなか勝てないことから「存在の耐えられない軽さ」を嘆く物語、かと思いきや。

 

ぼくがこの作品を選んだ理由 池澤夏樹【編集者】

静かな生活に政治が暴力的に介入する。満ち足りた日々は抑えきれない欲望に乱される。派手なストーリーに人生についてのしみじみと深い省察が隠れている。これが現代に生きる知的な人間の姿だ。ぼくはテレザともサビナとも暮らしてみたい。

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